放置され令嬢と無口な氷の侯爵&雪だるま。『す』の続きが言えるまで
三度目の訪問
クローヴィスは暇なのか結構短いスパンで来る。三度目の訪問だ。
雪だるまはフィーネの部屋に閉じ込めたので来られないだろう。
今度こそ氷の女設定を守るのだ。
「ごきげんようクローヴィス様」
「ああ」
クローヴィスが短い返事をして終わった。
フィーネは紅茶を飲みながら沈黙を続ける。なんとも重苦しい沈黙だ。本来、フィーネは人を無視したりできる性格ではないので罪悪感がある。
「フィーネ」
「……はい」
フィーネは無表情でクローヴィスを見据えた。その瞬間驚いた。
悲しげな雪だるまが机の上にいたのだ。
「ええっ」
「どうした?」
「どうして雪だるまがここに? 部屋に鍵をかけたのに……」
雪だるまが跳ねる。
「魔法で移転してきたぞ」
「はぁ。そんなことができるのですね」
なぜかクローヴィスが愉快そうだ。微笑んでいる。
「それよりフィーネ、今度ある雪祭りに行かないか?」
「えーと確かその日は~」
予定はないが予定があると言って断りたい。
「何か予定があるのか?」
「そうですね」
「そうか」
クローヴィスは無表情だが、雪だるまは悲しそうだ。
「……フィーネは婚約破棄したがっていると聞いた」
「ええっ!! 誰に聞いたのでしょうか?」
「それは言えない」
フィーネのその反応が肯定なのでクローヴィスもそれ以上は突っ込んでこない。
「その前に話し合いの機会を持とう」
「……はい」
雪だるまはフィーネの部屋に閉じ込めたので来られないだろう。
今度こそ氷の女設定を守るのだ。
「ごきげんようクローヴィス様」
「ああ」
クローヴィスが短い返事をして終わった。
フィーネは紅茶を飲みながら沈黙を続ける。なんとも重苦しい沈黙だ。本来、フィーネは人を無視したりできる性格ではないので罪悪感がある。
「フィーネ」
「……はい」
フィーネは無表情でクローヴィスを見据えた。その瞬間驚いた。
悲しげな雪だるまが机の上にいたのだ。
「ええっ」
「どうした?」
「どうして雪だるまがここに? 部屋に鍵をかけたのに……」
雪だるまが跳ねる。
「魔法で移転してきたぞ」
「はぁ。そんなことができるのですね」
なぜかクローヴィスが愉快そうだ。微笑んでいる。
「それよりフィーネ、今度ある雪祭りに行かないか?」
「えーと確かその日は~」
予定はないが予定があると言って断りたい。
「何か予定があるのか?」
「そうですね」
「そうか」
クローヴィスは無表情だが、雪だるまは悲しそうだ。
「……フィーネは婚約破棄したがっていると聞いた」
「ええっ!! 誰に聞いたのでしょうか?」
「それは言えない」
フィーネのその反応が肯定なのでクローヴィスもそれ以上は突っ込んでこない。
「その前に話し合いの機会を持とう」
「……はい」