イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
もっと衝撃的な爆弾を投下された。ちょっと待って。パパもこういう漫画を好きってことは、本当はパパはゲイってこと?

「パパは本当は男の人が好きなの…?」

「違うよ。ママとパパはね、腐女子と腐男子と言ってね、BLを嗜む人ってだけで、恋愛対象は異性だから」

その言葉が聞けて安心した。それもそうか。結婚しているのだから、恋愛対象が異性でないとおかしい。

「そっか。そうだよね。ママの漫画、読んでみてもいい?」

「いいよ。ゆりなに読んでほしい」

男性同士の恋愛漫画という衝撃は大きかったが、ママの漫画は普通に面白かった。

「ママ、ママの漫画読んだよ。面白かった」

「本当?ゆりなに面白いって言ってもらえて嬉しい」

ママはこの時、きっと期待していたはず。腐女子と腐男子の間に産まれた子供だから、もしかしたら私も腐女子に覚醒するのではないかと。

「でもママ、ごめん。私にはどうして男性同士で恋愛するのかが分からないや。でもママの漫画は好き。これからも読ませてね」

ママの期待に応えられなくて申し訳ない気持ちになった。でもママは私を責めたりしなかった。

「そっか。でもママの漫画を好きになってくれてありがとうね。ママはそれが嬉しい」

ママが喜んでくれたので、それでいっかと思うことにした。
この出来事をきっかけに、ママの仕事と両親の趣味のことを知り、今では理解して受け入れている。

残念ながら私はBLを好きにはなれなかったが、それでも私が両親から引き継いだ遺伝子があった。
それはヲタクの遺伝子だ。私はパパとママとは違い、K-POPが好きなヲタクになった。
ママとパパも私の好きなものを尊重してくれていて。好きなアイドルグループの動画や音楽番組を一緒に鑑賞してくれる。
ママとは小学生の頃、一緒にライブに参戦したりした。親子共々、お互いの趣味には理解を示している。

最早、両親がBLを好きなことはどうでも良い。それ以上に娘として困っていることがある。それは両親が今でもラブラブなことだ。
本音を言えば、娘の前でイチャイチャするのはやめてほしい。娘の知らないところでイチャイチャする分には構わない。
でも両親が仲が良い様子を見て、どこか微笑ましい気持ちで見守っている私もいて。我が家は今日も家庭円満だ。
< 2 / 45 >

この作品をシェア

pagetop