イケメン幼なじみの2人に突然迫られて始まる三角関係(トライアングルラブ)
「ゆりな、今日は用事でもあるの?」

友達の里沙(りさ)が駆け寄ってきた。手早く帰り支度を始めた私を見て、里沙がそう言った。

「特に用事はないけど、早く帰りたいからかな」

学校が嫌いなわけじゃない。それなりに友達もいるので楽しい。
でも、私は放課後に友達と遊んだり、好きなことをする時間の方が好きだ。
だから少しでも早く学校から帰宅し、好きなことがしたいと考えている。

「そっか。まぁ、その気持ちはよく分かるよ」

「里沙は早く彼氏とイチャイチャしたいもんね」

「ちょっと…。もうそういうのは言わないでよ…恥ずかしい……」

時々、彼氏がいる里沙を羨ましいと思う。私はこれまで恋をしたことがない。
誰かを好きになるって、どんな気持ちなのか知りたい。きっと幸せなんだろうな。
私にはそんな幸せがいつ訪れるのか分からないが、いつか知れたら良いなと思っている。

「今日も一緒に帰るの?」

「うん。そうだよ…」

親友が乙女になっている姿を見て、とても可愛いと思った。

「そっか。それじゃ私はお先に失礼するね。また週明けに」

「うん。また月曜日に」

放課後デートか。青春って感じで楽しそうだ。
私は私で楽しもう。新作のリップを買うついでに、某有名なチェーン店のコーヒー屋さんに寄って、新作のフラペチーノでも飲もうかな。
鞄に密かに推しアイドルのアクスタを忍ばせている。新作のドリンクと新作のリップと一緒に写真を撮りたいな。
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