転生したけど捨てられそうなので、兄妹で楽しく生きることにします~超チートな家出兄妹は辺境で幸せ家族ができました~
 アーゲルは難しい顔をしているのは、久しぶりに冒険者達と再会するから緊張しているのかもしれない。
 いつもの通りたっぷりとおいしい昼食をいただいたあと、応接間で待っていたら冒険者達がやってきた。

「お邪魔するぜっ!」
「こら、クヴァール!」

 軽く手を上げたクヴァールの頭に、ティリスがゲンコツを落とした。頭を押さえたクヴァールは、口角を下げて膨れっ面だ。ゲンコツは納得がいっていなかったらしい。

「久しぶりね。今日はジョイに見てもらいたいものがあって来たのよ。ああ、ユリアも久しぶり。アーゲルも相変わらずいいお兄ちゃんね」

 ロスティが、ユリアとアーゲルに微笑みかける。

「……どうも」

 ジョイに抱かれたままユリアはご機嫌で手を振ったけれど、アーゲルはそっぽを向いた。

(……恥ずかしがってる!)

 以前の自分の言動を思い出して、素直になれないのだろう。だが、ここでからかってもいいことはないので、見なかったことにしておいてやる。

「よかったら、これ見てくれないかしら?」

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