クロとシロと、時々ギン
弱点は、たまご!?(8)
萌乃が不思議そうに尋ねると、白谷吟は小さく首を横に振った。
どうやら卵全般がダメらしい。どんなに調理されていても、あの“デロンとしたもの”が入っていると思うと、どうしても嫌悪感があるのだという。
アレルギーではないため、卵が使われていると気づかなければ問題なく食べられる。しかし、食べられるからといって苦手意識が消えるわけではない。そのためオムライスなどの卵料理が出てくると、つい避けてしまうらしい。
パーフェクトヒューマン白谷吟にそんな弱点があったなんて知らなかった。
私と萌乃は興味津々で、さらに深堀しようとした。
しかし白谷吟は顔を赤くし、そこで話を打ち切った。
ひとしきり笑い終えたシロ先輩が、息を整えながら口を開く。
「まぁ、こいつにも苦手なものくらいあるさ。あんまりいじめてやるなよ」
シロ先輩は私の肩にポンッと手を置いた。
白谷吟が恨めしそうな表情でシロ先輩を睨む。
「誰のせいでこんな話になったと思ってるんだよ」
白谷吟の恨み節など気にも留めず、シロ先輩は楽しそうに笑うだけだった。
結局、その後も卵の話題で盛り上がり、他の議題が進まなかったため、また後日改めて話し合うことになった。
でも、たまにはこういう何気ない雑談も悪くない。私たちはチームとして動いているのだ。仕事を円滑に進めるには、お互いをもっと知り、関係を深めておくべきだろう。
そう思うと、今日の時間は決して無駄ではなかった気がした。
シロ先輩と白谷吟を見ると、言い合いながらも楽しげに笑っている。さすが幼馴染だなと、自然と笑みがこぼれる。
萌乃も白谷吟との距離を縮めようとしているのか、いつもより積極的に話しかけていた。
私はそんな様子を眺めながら、このチームの絆はもっと深まっていくだろうと確信めいたものを感じていた。
これからもっと言葉を交わし、行動を共にして、そしていつか……。
いつの間にかシロ先輩だけを目で追っていた。慌てて首を振る。
私は一体何を考えているんだろう。
気を取り直すために、パンッと頬を軽く叩く。
突然の行動に驚いた三人がこちらを見た。呆れたように私を見るシロ先輩の瞳は、まるで私の心を見透かしているよう。
そんな視線に心臓が小さくトクリと跳ねた。
どうやら卵全般がダメらしい。どんなに調理されていても、あの“デロンとしたもの”が入っていると思うと、どうしても嫌悪感があるのだという。
アレルギーではないため、卵が使われていると気づかなければ問題なく食べられる。しかし、食べられるからといって苦手意識が消えるわけではない。そのためオムライスなどの卵料理が出てくると、つい避けてしまうらしい。
パーフェクトヒューマン白谷吟にそんな弱点があったなんて知らなかった。
私と萌乃は興味津々で、さらに深堀しようとした。
しかし白谷吟は顔を赤くし、そこで話を打ち切った。
ひとしきり笑い終えたシロ先輩が、息を整えながら口を開く。
「まぁ、こいつにも苦手なものくらいあるさ。あんまりいじめてやるなよ」
シロ先輩は私の肩にポンッと手を置いた。
白谷吟が恨めしそうな表情でシロ先輩を睨む。
「誰のせいでこんな話になったと思ってるんだよ」
白谷吟の恨み節など気にも留めず、シロ先輩は楽しそうに笑うだけだった。
結局、その後も卵の話題で盛り上がり、他の議題が進まなかったため、また後日改めて話し合うことになった。
でも、たまにはこういう何気ない雑談も悪くない。私たちはチームとして動いているのだ。仕事を円滑に進めるには、お互いをもっと知り、関係を深めておくべきだろう。
そう思うと、今日の時間は決して無駄ではなかった気がした。
シロ先輩と白谷吟を見ると、言い合いながらも楽しげに笑っている。さすが幼馴染だなと、自然と笑みがこぼれる。
萌乃も白谷吟との距離を縮めようとしているのか、いつもより積極的に話しかけていた。
私はそんな様子を眺めながら、このチームの絆はもっと深まっていくだろうと確信めいたものを感じていた。
これからもっと言葉を交わし、行動を共にして、そしていつか……。
いつの間にかシロ先輩だけを目で追っていた。慌てて首を振る。
私は一体何を考えているんだろう。
気を取り直すために、パンッと頬を軽く叩く。
突然の行動に驚いた三人がこちらを見た。呆れたように私を見るシロ先輩の瞳は、まるで私の心を見透かしているよう。
そんな視線に心臓が小さくトクリと跳ねた。