アンコールはリビングで
やがて、目的の駅に降り立ち、人の波に流されるようにして地上へ出ると。

目の前に、夕暮れの空に浮かび上がるような、圧倒的なスケールと存在感を放つ『東京ドーム』がそびえ立っていた。

「……すごい」

五万人を飲み込むその規格外の大きさと、会場周辺に渦巻く熱気に、私は思わず立ち尽くした。

湊のライブ、前回ももちろん行ったけれど、その時はアリーナツアーだった。
ここまでの多さ、そして規模じゃなかった。

この巨大なドームを、彼がたった一人で満杯にしているのだ。

そう思うと、彼氏としての彼というより、古参ファンとして、早瀬湊というアーティストの凄まじい成長を肌で感じて、なんだかすでに涙腺が緩みそうになってしまう。

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