アンコールはリビングで
(湊、本当にすごいよ……)

この四年間。

彼がどれだけストイックに音楽に向き合い、身を削って走り続けてきたかを、私は一番近くで見てきた。

だからこそ、今日のこの景色が、私にとってもたまらなく誇らしかった。

誰が見ても分かる、早瀬湊のコアなファンとして。

グッズを身につけた大勢のファンたちと一緒にゲートをくぐり、自分の席へと向かう。

ドームの中は、開演前からすでに異様なほどの熱気と興奮に包まれていた。

席に着き、深呼吸を繰り返す。

やがて、客席の照明がフッと落ち、地鳴りのような歓声がドーム全体を揺るがした。

スピーカーから、心臓の鼓動のようなSEが鳴り響く。

いよいよ。

私の、そして彼の、ツアーファイナルが幕を開ける――。
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