アンコールはリビングで
5. 独身最後のランチ

すっかりお皿を空にした私たちは、食後のアイスティーを飲み干して席を立った。

伝票を手に取ろうとする理紗の手を、私がパシッと制止する。

「え、凪?」

「ここは私が持つ! 今日は私に出させて」

「えっ、でも私から誘ったし、予約も……」

「いいの! 理紗がなんと言おうと私が出すからね。あっ、これはあくまで『ラスト独身ランチ祝い』だから。正式な結婚のお祝いは、また別にさせてね!」

私が有無を言わさぬ笑顔で伝票を奪い取ると、理紗は嬉しそうに「……男前すぎ。惚れそう」と笑ってくれた。

戦友の最高にハッピーな報告で、なんだか私まで胸がいっぱいになった、素敵なランチタイムだった。

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