シトラスの魔法が解けるまで
シトラスの運命
家から学校まで約2km。
歩きながら、私は1月末の班別学習のことを思い出していた。
神戸の震災と復興について学ぶ行事。南京町や科学館も楽しかったけど、一番印象深いのは生田神社だ。
そこは、縁結びの神様。
事情を知っている冴とウキウキで向かった。
男子3人、女子3人の班。生田神社でお賽銭をして、ふと振り返ると……。
「え、なんで……!?」
そこには、彼の班がいた。
え、待って!かっこよすぎる…。テニス部のウインドブレーカーの青色が似合いすぎてる。
てか、彼の班は生田神社が午後の計画のはずなのに、どうして?
クラスも違うし、絶対に会えないと思ってた。この状況、四捨五入したらもう「運命」だよね……。
そんなこと冴に言ったらバカにされると思って黙っていたけど、あの時の喜びは今も胸に残っている。
恋みくじが『吉』で少し落ち込んでいたけれど、そんなのどうでもよくなった。
(……あの時も、今も、私はやっぱり彼が好きだ)
気がつくと、学校の校門が見えてきた。
ヘアオイルの香りが、冬の冷たい空気の中でふわりと広がる。
うん。あの香り。
『後悔は気づかないうちに、願い事の一部に変わる。叶わないように見えて、実は後の方に。』
よし。今日こそ、逃げない。
歩きながら、私は1月末の班別学習のことを思い出していた。
神戸の震災と復興について学ぶ行事。南京町や科学館も楽しかったけど、一番印象深いのは生田神社だ。
そこは、縁結びの神様。
事情を知っている冴とウキウキで向かった。
男子3人、女子3人の班。生田神社でお賽銭をして、ふと振り返ると……。
「え、なんで……!?」
そこには、彼の班がいた。
え、待って!かっこよすぎる…。テニス部のウインドブレーカーの青色が似合いすぎてる。
てか、彼の班は生田神社が午後の計画のはずなのに、どうして?
クラスも違うし、絶対に会えないと思ってた。この状況、四捨五入したらもう「運命」だよね……。
そんなこと冴に言ったらバカにされると思って黙っていたけど、あの時の喜びは今も胸に残っている。
恋みくじが『吉』で少し落ち込んでいたけれど、そんなのどうでもよくなった。
(……あの時も、今も、私はやっぱり彼が好きだ)
気がつくと、学校の校門が見えてきた。
ヘアオイルの香りが、冬の冷たい空気の中でふわりと広がる。
うん。あの香り。
『後悔は気づかないうちに、願い事の一部に変わる。叶わないように見えて、実は後の方に。』
よし。今日こそ、逃げない。