日向家の諸事情ですが。
「そういや言ってなかったか。俺は会社も経営してる」
「……ええっ!?そーなの!?だって、大学は…?」
「ああ、経営は高校のときからやってるからな。大学になった今のほうがラクだ」
「…………」
ええ……、
ごめんアニキ、軽く引いちゃった…。
高校時代から会社経営…?
それって日向家の事業をお手伝いって形じゃなくて…?
と、聞いてみれば。
まったくの別事業を彼は個人で立ち上げたのだと。
「ヤバすぎる……」
「そういうことだ。いろいろ頼んだぞ」
「い、いろいろって……あ。」
まさか……。
いやいや、こんなときに限って帰ってくるとかそんな偶然ないよ。
だって奴は前回帰ってからまた2週間は消息不明なんだから。
「気をつけて……ね」
さすがにちょっと落ち込む……かも。
この人とゆっくりふたりでお話できる時間が取れると思っちゃってた。
でも、そうだよね。
わたしはメイドだし、彼には彼にしかない忙しさがある。