初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています
プロローグ
プロローグ


子供の頃、夏休みにだけ遊べる男の子がいた。

「美優、お待たせ」

暑い午後の昼下がり。彼は麦わら帽子を被って、公園まで遊びにやって来てくれた。

「柊真、待ってたよ」

「ごめん。ちょっと家を出るのが遅くなっちゃって…」

「全然大丈夫だよ。柊真が来てくれて嬉しい」

「来ないわけないでしょ。美優に会いたかったんだから」

お互いに頬を染めながら、見つめ合う。そして彼は私の手を取り、握った。

「美優、僕のこと…好き?美優も俺に会いたいと思っていた?」

彼の懇願したような潤んだ瞳で、彼は私に問いかけてきた。
私はその目に逆らえず、彼の問いかけに素直に答えた。

「好きだよ。会いたいって思ってたよ」

「本当…?来年もまた僕と会ってくれる?」

首を縦に頷いた。私の方が強く望んでいると伝えるために。

「美優が将来、僕のお嫁さんになってくれたらいいのにな…」

今思えば子供が子供にプロポーズっぽいことを言われ、私はその言葉を間に受けてしまったのであった。

「私も将来、柊真とそうなれたらいいなって思ってる」

「絶対だよ?指切りをしよ」

お互いの小指と小指を重ね合わせて、よくある指切りで約束を交わした。

「美優、また来年も会おうね」

彼の言葉を信じて、翌年も待ってみたが、彼の姿はなかった。
私の初恋は呆気なく砕け散り、彼への想いだけが残ったのであった。
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