初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています
*
あれから一週間経過し、今度はうちの親へ挨拶しに行く日を迎えた。
「柊真、おはよう」
「おはよう。美優、どうしよう、緊張が止まらない……」
前回とは打って変わり、柊真が緊張している。いざ彼女の親に会うのかと思うと、緊張感が増したのであろう。
私も前回同じ気持ちだったので、柊真の気持ちがよく分かる。今は彼の緊張を解くより、受け止めてあげることが大事だ。
「柊真、手出して」
私がそう言うと、彼はすぐに手を差し出した。
私は彼の手を取り、優しく包み込むように彼の手を握った。
「大丈夫。柊真はそのままで充分、魅力的だよ」
私の言葉を聞いて、彼の手から緊張が薄らいだのを感じた。
今の彼に必要なのは、ありのままの彼を肯定することだ。彼女の親に会うという緊張で頭がいっぱいな彼に。
「柊真のご両親が私を受け入れてくれたように、うちの親も柊真に会って、お話したら、柊真のことを好きになると思うの。今は私の言葉を信じて、一緒に乗り越えてほしい」
今度は強く柊真の手を握った。私の想いをより伝えるために。
「美優、ありがとう。美優のお陰で少し楽になった」
完全に緊張は解けない。実際にうちの親に会うまでは難しいと思う。
それでも柊真なりに緊張と向き合い、受け入れて立ち向かうことにしたみたいだ。
「それならよかった。私はもう支度が終わったから、いつでも大丈夫だよ」
「俺はまだ最終チェックができてないから、もう一回鏡の前でチェックしてくるな」
柊真は慌ててサニタリールームへと向かった。そんなに焦らなくてもいいのに。気持ちが先行してしまっているのであろう。
いつも余裕がある彼が、あんなにも余裕をなくすなんて。それだけ私のことを想っているからこそ、私の親のことも大事にしてくれているのだということが伝わった。