初恋の相手と運命の再会を果たしたら、イケメン社長になっていて溺愛されています
「柊真くん、私からも一つ柊真くんに窺ってもいいかな?」

基本、話の輪に入らず、母が暴走した時だけ間に入っていた父が、突然、口を開いた。
しかも面と向かって、柊真に切り込んだ。一体、どんな質問をするのだろうか。父の考えが読めないので、内心ドキドキしている。

「はい、何でも遠慮なく聞いてもらって大丈夫です」

「柊真くんはどうしてうちの娘を選んでくれたんだ?母さんを叱った手間、こんなことを聞くのは失礼を承知の上で聞くが、柊真くんのような大企業の御曹司なら、ご両親にお見合い相手を紹介されたこともあると思うんだ。会社の未来を考えれば、より良い家柄のお嬢さんと結婚してほしいと望むからね」

お父さんも心の中でずっと思っていた想いが溢れ出たのであろう。父親として、柊真のことを知りたいと思い、真っ向から柊真と向き合ってくれた。

「お父様の仰る通り、僕の両親はお見合いを勧めてきました。ですが、僕に想い人がいると伝えたら、お見合いの話を断ってくれました。両親は僕の恋愛を応援してくれていますし、僕自身、美優以外いないです。美優だけが特別な存在なんです」

彼のまっすぐな言葉に、お父さんは朗らかな表情を浮かべ、口を開いた。

「美優とはどうやって知り合ったんですか?」

いつも無口な父が、グイグイ踏み込んだ質問をしてきた。
あまりにも珍しい光景に、私は驚きを隠せなかった。

「子供の頃、うちの別荘の近くにある公園で出会ったんです。それからずっと彼女のことを一途に想い続けていたら、偶然、彼女がうちの会社員として勤めているのを知って、僕の方から声をかけて、猛アプローチをした感じです」

二人の出会いのきっかけから再会まで、彼は嘘偽りなくお父さんに正直に話した。
父は最後まで彼の話を聞くと、破顔した。

「幼少の頃から娘と知り合っていたんですね。娘が御社の社員であったことは社長に就任する以前から知っていたんですか?」

「いいえ、社長になってから社員名簿を見て、彼女の名前を見てもしかして…って思いました。
美優のことは名前しか知らなかったので、実際に彼女を一目見るまでは半信半疑でしたけど、一目見てすぐに彼女だって気づきました」

あの日、再会する前から柊真は私の存在を知ってたんだ…。
だから柊真は迷いなく私に声をかけてくれたんだ。
改めて彼の想いを聞いて、彼が本当にずっと私のことを想い続けてくれていたことを知った。
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