両手いっぱいの、大好きを。
放課後。

心結が1人でいるのを見つけた。

それを見るたび、体が勝手に走り出す。

「み…心結、っ!」

力を振り絞って出した声は、はっきりと、心結の耳に届いた。

「愛里清…?」

そう、心結が眉を下げて見つめてくる。

「ごめんなさいっ!!あの時、朝…っ」

「え?」

心結が、きょとんとした顔を向けてきた。

「あれ、私が悪いのに…」

そう思ったら、しゅんとして、子犬のように。

か…可愛いっ!!

「愛里清、あのときはごめんね」

「こちらこそごめん」

そう言い、私たちは握手した―――。


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