あの夏、キミが描いた青空
「んじゃ、大野は高木の隣な!」
あたしの席の隣は窓側で空席だ。
"もしかしたら"と思っていたけど、その"もしかしたら"だった。
今日から大野くんはあたしの隣の席。
このクラスは席替えがないため、一年間は隣の席だ。
女子の視線が痛いが、気にしない。
「よろしくね」
一応隣の席だから挨拶だけはと思い、声をかけた。
それなのに、
「ん」
返ってきたのはたった一文字。
何コイツ…むかつく!
あたしは爆発しそうな気持ちを必死に抑えた。
「このクラスに仲間が増えたことだし、みんな仲良くしてやってくれ」
誰がこんな奴と仲良くするもんか!
あたしは視界の隅に映る大野をこっそりと睨みつけた。
そんなあたしを、彼は鼻で笑った。
そして次に彼が言った言葉を、あたしは聞き逃さなかった。
「何だよブス」
それを聞いたあたしは、勢いよく立ち上がった。
「誰がブスだって!?このクソ男!」
その叫び声で、一気に視線があたしに集中する。
「おい、どうした高木」
生徒も先生も、不思議そうにあたしを見つめている。
我に返ったあたしは、「すみません」と謝って、再び椅子に座った。
それを見た大野は隣で笑ってる。
やっぱりコイツむかつく!