元恋人と、今日から同僚です
家に帰っても、落ち着かなかった。
寝る支度を済ませ、ベッドに横になった。
そして、目を閉じる。
「眠れない」
今日一日のことが、頭の中でリプレイされる。
撮影中の朝倉。てきぱきと動く姿。真剣な横顔。
弁当を食べながら話した時の、嬉しそうな笑顔。
二人で写真をセレクトしていた時の呼吸。
一緒にいて、楽だった。楽しかった。
五年前は、こんなんじゃなかった気がする。
一緒にいると、どこか緊張していた。気を張っていた。
今は違う。全然、違う。自然体でいられる。
それは——時間が経ったからなのか。
それとも、お互いが変わったからなのか。
わからない。
宮本の言う通りだ。「わからない」が一番厄介だ。
スマホを手に取り、LINEを開く。
朝倉とのトーク画面。
昨夜の「よろしく」が、最後のやり取り。
何か送ろうと思った。
「今日はありがとう」とか、「お疲れ様」とか。
指が画面の上で止まる。
送ったら、何かが変わる気がした。
何か? 何かってなに?
……わからない。これは……本当に厄介だ。
結局、何も送らずにスマホを置いた。
天井を見つめながら考える。
朝倉のこと。自分のこと。五年前のこと。今のこと。
考えが、ぐるぐる同じところを回っている。
疲れているのに眠れない……
そんな夜が、まだ続いていた。
寝る支度を済ませ、ベッドに横になった。
そして、目を閉じる。
「眠れない」
今日一日のことが、頭の中でリプレイされる。
撮影中の朝倉。てきぱきと動く姿。真剣な横顔。
弁当を食べながら話した時の、嬉しそうな笑顔。
二人で写真をセレクトしていた時の呼吸。
一緒にいて、楽だった。楽しかった。
五年前は、こんなんじゃなかった気がする。
一緒にいると、どこか緊張していた。気を張っていた。
今は違う。全然、違う。自然体でいられる。
それは——時間が経ったからなのか。
それとも、お互いが変わったからなのか。
わからない。
宮本の言う通りだ。「わからない」が一番厄介だ。
スマホを手に取り、LINEを開く。
朝倉とのトーク画面。
昨夜の「よろしく」が、最後のやり取り。
何か送ろうと思った。
「今日はありがとう」とか、「お疲れ様」とか。
指が画面の上で止まる。
送ったら、何かが変わる気がした。
何か? 何かってなに?
……わからない。これは……本当に厄介だ。
結局、何も送らずにスマホを置いた。
天井を見つめながら考える。
朝倉のこと。自分のこと。五年前のこと。今のこと。
考えが、ぐるぐる同じところを回っている。
疲れているのに眠れない……
そんな夜が、まだ続いていた。