元恋人と、今日から同僚です
近くのカフェに行って、サンドイッチを食べながら話した。
美咲さんに会ったこと。土曜日、朝倉と話し合ったこと。
お互いの気持ちを確認したこと。
「えー、じゃあ、もう両思いってことじゃないですか」
宮本が、目を輝かせた。
「まだ、付き合ってはないけど」
「なんでですか。両思いなら、付き合えばいいのに」
「……急ぎたくないの。五年前、失敗してるから」
宮本が、少し考えてから言った。
「真帆さん、慎重すぎません?」
「慎重?」
「好きで、向こうも好き。なら、あとは付き合うだけじゃないですか。
何を迷ってるんですか?」
何を迷っているのか。
自分でも、よくわからない。
「……また失敗するかもしれないって、怖いの」
「失敗したら、その時考えればいいじゃないですか」
「そんな簡単に——」
「簡単じゃないですよ。でも、怖がってたら何も始まらないでしょ」
宮本の言葉が、胸に刺さった。
この子は、年下なのに、時々すごく大人なことを言う。
「朝倉さん、五年間も待ってたんでしょ? それって、すごいことですよ」
「……うん」
「これ以上、まだ待たせるんですか? 酷くないですか?」
酷い。
その言葉が、引っかかった。
朝倉は「待つ」と言ってくれた。私のペースに合わせると言ってくれた。
宮本に言われて気付いた。たしかに、甘えてるだけ、かもしれない。
待たせ続けることは、朝倉を苦しめることじゃないだろうか。
美咲さんに会ったこと。土曜日、朝倉と話し合ったこと。
お互いの気持ちを確認したこと。
「えー、じゃあ、もう両思いってことじゃないですか」
宮本が、目を輝かせた。
「まだ、付き合ってはないけど」
「なんでですか。両思いなら、付き合えばいいのに」
「……急ぎたくないの。五年前、失敗してるから」
宮本が、少し考えてから言った。
「真帆さん、慎重すぎません?」
「慎重?」
「好きで、向こうも好き。なら、あとは付き合うだけじゃないですか。
何を迷ってるんですか?」
何を迷っているのか。
自分でも、よくわからない。
「……また失敗するかもしれないって、怖いの」
「失敗したら、その時考えればいいじゃないですか」
「そんな簡単に——」
「簡単じゃないですよ。でも、怖がってたら何も始まらないでしょ」
宮本の言葉が、胸に刺さった。
この子は、年下なのに、時々すごく大人なことを言う。
「朝倉さん、五年間も待ってたんでしょ? それって、すごいことですよ」
「……うん」
「これ以上、まだ待たせるんですか? 酷くないですか?」
酷い。
その言葉が、引っかかった。
朝倉は「待つ」と言ってくれた。私のペースに合わせると言ってくれた。
宮本に言われて気付いた。たしかに、甘えてるだけ、かもしれない。
待たせ続けることは、朝倉を苦しめることじゃないだろうか。