好きです、先輩。別れてください
「はんちゃん、このあとちょっとだけ買い物行ってもいい?」


「いいですよ。服とかですか?」




ローズガーデンを出て歩いていると、先輩からこんな提案が。


何買うんだろう?アクセサリーとか服とかかな。




「いや、もうすぐ父の日だからそのプレゼントを買いたくて」


「あっ、そっか。確か来週ですよね」


「うん。ネクタイとかいいなって思ってるんだ」




父の日のプレゼントか……。毎年なんだかんだでお菓子の詰め合わせとかをあげてる気しかしない。


優しいな、先輩。たぶんそういう日はきちんとお祝いしてる人なんだ。


私たちの半年記念日もちゃんと休みを取ってくれてたし。




「私も何か父に買おうかな……」


「いいんじゃない?きっとお父さん喜ぶよ」




そんなわけで近くのショッピングモールへ。天気がいいのと休日であることも相まって混んでいる。



先輩がだれかに星谷 楓茉ってバレたらどうしよう……。


そんな不安で先輩を見上げると、先輩は私を見てにこっと笑った。


先輩は私が思ってることを読みとるエスパーなのかな。




「大丈夫。バレないから」




そして、頭をポンポンとすることもセットだ。先輩は私を安心させようとするときいつもそうする。


それだけで大丈夫って気がしてくるから不思議。


……先輩が帽子を深めに被ったり工夫してくれてるからかもだけど。

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