想いはいつか、本物になる。〜契約結婚脱出までの私たちの365日〜
想いのゆくえ
「ご案内いたします。この飛行機は五分後に最終の着陸態勢に入ります――」
全てのサービスを終え、私達CAも担当ポジションのジャンプシートに座る。
機窓から見る景色は、目も眩らみそうな晴天。
私の気持ちとは正反対の天気に、一瞬だけ目をつむる。
目を開けると、受け持ちであるファーストクラスへ戻ろうとしている蓮見さんと目が合った。
何か言いたそうにしていたけれど、そういうわけにもいかず、蓮見さんはカーテンの向こうへ消えて行った。
お客様のお見送りも終わり、クルー全員でシカゴ・オヘア空港に降り立つ。
複雑な気持ちで、私はAJA便の到着口である『ターミナル5』の看板を眺めた。
今回のフライトは、なんの偶然か蓮見さんも一緒だ。
蓮見さんの乗務は、半年に一度。もうあれから半年経ったのかと実感する。
嵐のような半年だった。
凱斗さんと初めてフライトで一緒になったのも、ここシカゴ・オヘア空港だった。
コックピットで交わした初めての会話。
一緒に回ることになったシカゴ美術館。
これまで『苦手な人』だった凱斗さんの印象は、その日を境にガラッと変わった。
ちょっと前まで、見知らぬ同士だった私たち。
それがひょんなことから『婚約者』を名乗り、両家の許しを得て結婚。
一緒に暮らすようにまでなったのに、本当の私たちの関係は、実は何も変わっていない。
私の凱斗さんへの気持ちは、すっかり変わってしまったけれど……。
全てのサービスを終え、私達CAも担当ポジションのジャンプシートに座る。
機窓から見る景色は、目も眩らみそうな晴天。
私の気持ちとは正反対の天気に、一瞬だけ目をつむる。
目を開けると、受け持ちであるファーストクラスへ戻ろうとしている蓮見さんと目が合った。
何か言いたそうにしていたけれど、そういうわけにもいかず、蓮見さんはカーテンの向こうへ消えて行った。
お客様のお見送りも終わり、クルー全員でシカゴ・オヘア空港に降り立つ。
複雑な気持ちで、私はAJA便の到着口である『ターミナル5』の看板を眺めた。
今回のフライトは、なんの偶然か蓮見さんも一緒だ。
蓮見さんの乗務は、半年に一度。もうあれから半年経ったのかと実感する。
嵐のような半年だった。
凱斗さんと初めてフライトで一緒になったのも、ここシカゴ・オヘア空港だった。
コックピットで交わした初めての会話。
一緒に回ることになったシカゴ美術館。
これまで『苦手な人』だった凱斗さんの印象は、その日を境にガラッと変わった。
ちょっと前まで、見知らぬ同士だった私たち。
それがひょんなことから『婚約者』を名乗り、両家の許しを得て結婚。
一緒に暮らすようにまでなったのに、本当の私たちの関係は、実は何も変わっていない。
私の凱斗さんへの気持ちは、すっかり変わってしまったけれど……。