想いはいつか、本物になる。〜契約結婚脱出までの私たちの365日〜
「仲川やあっちゃんも話聞きたがってたよ。まだ連絡してないんでしょ?」

 どちらも私と麻衣の同期だ。

「近いうちに会えるかな」
「無理にでも時間作るでしょ。もう来月のシフト出たよね。私達のオフだけでも先に確認しない?」
「うん」
「……蒼羽、それ」

 お互いのフライトスケジュールを確認しようと、私が立ち上げたのは社内の管理アプリではなく、青柳さんと共有している方だった。

「いや、あのこれは……」
「なによ、カップルアプリってやつ?」
「いや、カップルアプリっていうか、便利だから使ってるだけで……」

 おろおろとなる私を見る麻衣の視線が痛い。

「ああ、私も早く幸せになりたい!」
「あはは……」


 ……幸せか。そんな実感まるでないけどね。

 本当のことなんて言えるわけなくて、乾いた笑いでごまかした。

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