響け!シャガのクレッシェンド
「セイネの仕事は忙しいので、いつ仕事が終わるかわかりません。待つだけ無駄ですよ」

「……それは、労働基準法違反なのでは?」

レオンハルトの言葉を無視し、シリウスはジュンイチに「仕事に戻るぞ」と声をかける。暗い顔をしているジュンイチはゆっくりと歩き出した。

「ジュンイチ兄さん……」

カナタが名前を呟くように言う。その時だった。ジュンイチがカナタに何かを手渡す。

「これは……?」

カナタは渡されたものを見つめる。それは、一輪の花だった。色鮮やかな赤色の花だ。

「何の花なんだよ。これ」

アントーニョが首を傾げる。レオンハルトはその花をただ見つめていた。








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