響け!シャガのクレッシェンド
(株式会社Sーーー。創業したのは今から十年ほど前。従業員は社長であるシリウス・ハワードを含めて十人の小さな会社。でも、利益はこの国にある会社でもトップ十に入るほど……)

資料をレオンハルトは捲っていく。しばらくすると、会社の業績を記したページが現れた。それを見てレオンハルトの目が大きく見開かれる。

それまでパッとしなかった「株式会社S」の業績が、ジュンイチ・セイネが入社した途端に右肩上がりになっているのだ。

(これは、関係が大いにありそうだね)

資料の内容を魔法でレオンハルトは連写し、鞄の中に入れる。他にも証拠に使えそうな資料がないかと彼が立ち上がった時、目についた棚が見えた。

「メレ国で起きた事件・事故の資料をまとめた棚……」

何故か、レオンハルトの体はその棚へと吸い寄せられるように動いていく。その棚に置かれた資料を順番に眺めていくと、ある資料が目に止まった。

『サリエル号沈没事故について』
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