響け!シャガのクレッシェンド
傷だらけの心が叫び出すの
太陽が沈み、月と星が空を彩る。レオンハルト、アントーニョ、カナタの三人は「株式会社S」の前へと立った。社員はまだ誰も会社の外に出てきていない。

「二階、電気ついてますね」

カナタが二階を睨み付ける。レオンハルトはカナタの肩に手を置いた。

「今日であの明かりは消えるよ」

アントーニョもカナタに笑いかけた。その手足はすでに熊のものへと変化している。

「おう!今から俺らでぶっ壊しに行くからな!」

レオンハルトは会社のドアへと手を伸ばす。すぐにその手が見えない壁によって弾かれた。

「やはり、結界魔法がかけられているね……」

杖を取り出し、レオンハルトは意識を集中させる。そして呪文を唱えた。

「クレイス!」

レオンハルトの杖から黄金の光が出て行く。その光がドアへと触れた。刹那、パキンッという音と共に結界魔法が解かれる。

「これで入れるはずだよ」

レオンハルトがアントーニョとカナタに言うと、アントーニョが「俺が先に行くぜ!!」と言いながら走っていく。レオンハルトはカナタに訊ねた。
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