青い青い空
「どうして笑うの?」
「嬉しいんだ。理由がわかって」
「何の理由?」
「苦しそうな顔で虹を見てただろう?」
「……ほんと、よく見てる」
「君の苦しみは、僕にはわからない。わかってはあげられない」
「わかって欲しいなんて思ってない」
「でも、困った時は僕がいるから」
「窪谷……」
「だから、遠慮なんてすんな。笑って誤魔化すな。わかった?」
クスクスと笑う彼女を小突くと、小さく「はーい」と返ってくる。
どうして笑うのかと聞いたら、「だって照れてるから」と言うから。誰がだと、耳を赤くしながらもう一度ど突いた。
こうして二人で過ごす放課後が、窪谷 芹――僕にとっては、他の何にも代えがたい宝物だった。
【AOI BRUE SKY 4】