青い青い空
page.21 コンビニ、アイス、魔法使い
そもそもタクシーを使って帰るほどの距離ではなかったので、一駅間、都会の夜道を右京と二人歩いて帰る。しかし、知り合ってまだ日も浅いため特に会話が弾むことはなく、勿論共通の話題などない。
無言の空気が苦しくて思わず何か話題がないかと鞄の中を漁る。そんな場所にそもそもあるわけがないのだが。
「あ」
「何か」
「すみません、一本電話を入れても構いませんか?」
てっきり「こんな時間に非常識ですね」ぐらい言われるのかと思ったが、「では僕は煙草を買ってきます」と、彼は眩しいくらい明るいコンビニへ入っていった。
気を遣ってくれたのか。そうだと嬉しいからそういうことにしておこうと心の中で感謝して、不在着信から改めて電話をかけ直す。
なかなか留守電に切り替わらず、呼び出し音が二十回ほど鳴った頃、不機嫌な声が電話を取った。