青い青い空
page.22 御三家、七不思議
満開だった桜は気付いた時には散り終わっていて、花びらの絨毯も、花筏も、今ではもう見られなくなった。
その代わりに青々と茂った若葉が瑞々しく綺麗で、色濃くはっきりとした青空や汗ばむ陽気に、夏の気配が近付いてくるのを感じる。
新入社員の歓迎が終わってからも、相変わらずランチタイムはいつも賑やかだ。一番人気の鯖の竜田揚げ定食が目当てなのか、それともただ目まぐるしくしているだけなのか、そこまでは流石の私にもわからなかったが。
「どういうことなの青崎ちゃん」
「説明してもらおうか青崎」
「せ、説明も何も……」
ただこの慌ただしい中、同期たちだけはどうやら暇を持て余しているらしいと言うことだけは、流石に私にもわかった。