青い青い空
何のことだろうと首を傾げた私の目の前にぶら下げられたのは、これでもかとたんまり何かが入ったビニール袋。
『湿布や痛み止めはともかく、栄養ドリンクに栄養チャージまで。俺は今からどんな仕事をさせられるんだよ』
『そ、そんなつもりは微塵もなくてですね』
『てことはやっぱお前が犯人だな』
『な、何のことでしょう』
昼休憩の時間を前倒しして、近くの薬局まで走って、目に付いた要りそうなものを手当たり次第カゴに入れた。彼が出勤する前に、ミッションはコンプリートできたはず。
『そ、そういえば部署の皆さんが、少しずついろんなもの置いていくのを見ましたよ。愛されてますね野田さん』
『その部署の奴らからは、俺のデスクの前でこそこそと怪しい動きをしているお前を見たと言われたが』
『そ、それこそ身に覚えが。誰かと見間違えたのでは……』
『いい奴がすぎるぞお前』
目の前から伸びてくる大きな手に、ぐしゃっとまた頭を撫でられた。
『何かあったらすぐに言えよ。困ったことがあったら手を貸すし、悪い奴がいたら俺がこの手で叩きのめしてやる』
『…………』
『俺はいい奴だから対象外』
『ぶふっ』