青い青い空

 食卓に並べられたのは、野菜炒めがたっぷりと乗せられたラーメンと、トースターで温め直した唐揚げ、野菜を増量した酢豚、半額シールの貼られたパック寿司。その他煮物、酢の物、サラダなど、野菜と品数を多めに。


「何というか、女性の食卓という感じですね」

「そうですか?」

「基本男は量が食えればいいんで、こんなに華やかな食卓にはなりません」

「は、華やか……」


 取り敢えず、これでもかというほど野菜を用意しただけなので、彩りは全く意識していなかったのだが。


「お! 旨そうじゃねえの! しかも俺の好きなカップ麺!」

「スープは飲まずに捨ててくださいね」

「えー。スープ飲まねえと食った気しねえよ」

「だから、野菜と品数増やしてるんじゃないですか。売ってあるものそのままじゃなくて、ちょい足し付け足しでしっかり野菜も摂る」

「また作りに来てくれんの?」

「簡単なので、あとで作り方教えます」


 不満そうに口を尖らせながらも、野田さんは文句も言わずただ「旨い旨い!」とだけ嬉しそうに言いながら、美味しそうにアレンジ料理を食べてくれた。


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