青い青い空
「だから、何をするべきなのか。本当は、ちゃんとわかってる」
「そうでしょう?」と、快慶は口元に笑みを浮かべた。
「……私が、するべきこと……」
「ピヨちゃんにね、見せたいものがあったんだ」
そう言うや否や、一度席を立った彼が持ってきたのはノートパソコン。電源を起ち上げてから、いつも一緒にプレイしているオンラインゲームを開く。
そしてカーソルを移動させ、女竜騎士が持っているアイテム画面を開いて見せた。
「……快慶くん、これ……」
その一覧にあったのは、復刻イベント【七色の秘宝を求めて】の最上位ランク報酬。つまり、たった一人が手にすることができるアイテム『虹の根元に眠る宝箱』だった。
「あとでギフトしとくね」
「うっ、受け取れないよ」
「どうして?」
「だっ、だって。快慶くんたくさん頑張ったんでしょう?」
「そんなことないよ。リアルじゃない僕には、協力してくれるフレンドがたくさんいたってだけの話だし」
「そ、それでも快慶くんが努力した結果だよ。それが報われるべきだよ」
「うん。だから、ピヨちゃんにあげたい」
それでやっと、僕の努力が報われるから。