青い青い空
(見事に冷蔵庫がお酒ばっかり……)
「飲み物は好きなだけ勝手に取ってくれ」と言われたので、一応許可を取って冷蔵庫を開けさせてもらったが、まさかここまでとは。
「快慶くん。龍ノ平家って普段の食事どうしてるの」
「ん? 冷食食べたり、外に食べに行ったり。最近はデリバリーが多いかな」
「因みに、お掃除は?」
「業者が来てくれる」
もしかしなくとも、ここで了安よりも生活力皆無説が浮上するとは。
「青崎。ついでに俺のも取ってくれ。ビール」
「メーカーは何でもいいんですか?」
「うん」
「(うんときたか……)快慶くんは?」
「レモンサワー」
「レモンサワーレモンサワー……」
レモンというくらいだから、きっとラベルにレモンが描いてあると思ったのだが、いくら探してもレモンらしきものは見つからず。あまり人様の冷蔵庫を開けっ放しにするのもよくないと思い、一度閉めてから今度はレモンサワーの文字を追いかけた。
「お前この間最後の一本飲んでなかったか。あれから買いに出たのか」
「あ」
「じゃあ僕もビールにするー」と、今度は自分で冷蔵庫から一本取っていった。
「もしかしなくとも、オネーサンお酒飲めない人?」
「え?」
「飲む人だったら、ある程度はお酒のラベル見たことあるだろうし。でも一生懸命探してたから」
「……うん。実はあんまり飲めないんだ。すぐ気分悪くなっちゃうから」
「青崎」
「は、はい」
「付き合えよ」
「…………」
「え。イックン、もしかして今のが告白? それは、ちょっとどうかと思うよ」
「いや、今のは決してそうではなくてね……」
コーヒーで目が覚めている分、その間は起きて酒に付き合えよと。そういうことだ。