青い青い空
「こいつは従姉だって、言わなかったっけか?」
その後、二人の大爆笑で目を覚ました一石から聞かされた初耳情報に、私はしばし頭を抱えていた。
「マジか。完全に言った気だったわ。悪かった青崎」
「でもこの噂結構会社中で有名ですけど」
「有名なんかい……」
「まあ、でもそうなるわな。そう仕向けた感は否めん」と、一石は二日酔いの頭を押さえながら、優雅にデリバリーの朝食を食べる佐裕子を睨み付けた。どうやら発端は彼女らしい。
「所謂男避けに使われたんだよ。ただでさえ目立つだろこいつ。近寄ってくる男が一人二人じゃなかったんだわ」
「人のせいばっかりにしないでくれる? 仕事にならねえって、あんたに泣かされたって女の子、私は何人も見てきたわよ」
「結局は面倒事から逃げたかったからお互いを利用したってところだよ。両方とも同性にもモテてたから、二人がそういう関係だって言ったら両方のファンが泣いてたけど。それ聞いた僕は暫く爆笑してた」
そして、いつでもどこでも、彼らの弟はマイペースらしい。