青い青い空
page.44 出会い、再会、全ての始まり
「酒飲んだ時は、誰かと一緒に寝るのはやめておいた方がいいかもな」
「え。もしかして私、物凄いイビキかいちゃってたりしました……?」
「それ以上に酷いもんだった」
「それ以上?!」
一体何をしてしまったのかと、問い詰めようとしたらいつの間にか会社の前まで来ていたことに気付く。話をしていたらあっという間に着いてしまった。
「そういやお前、もういいのか。家に帰って」
一度家に帰ってきたと言うことは、今日は久々の休みか、遅出になっているのかもしれない。
いつまでも逃げていてはダメだとわかってはいても、今まで積み重ねてきたものと、踏み出して失敗した経験が邪魔をして、なかなかこの一歩が踏み出せないでいた。
「なら、もう少し付き合ってくれないか?」
そう言って一石は、横断歩道の先にある高層ビルの喫茶店を指差した。
「つっても、俺が朝飯食うまでの間だけどな。あ、勿論俺の奢りな。味は文句なし」
「ふふっ」
ほんと、この人はどこまで、人の心の中が見えているのだろう。