青い青い空
page.48 不出来な娘、腑甲斐ない姉
標的が完全に私となったからか、隣から腰を上げようとする気配がする。それをいち早く察知して、何のことでしょうかと返す。話題に食い付いたからか、目の前の二人はふっとおかしそうに嘲笑を浮かべた。
「やはりご存じではなかったんですねえ。不出来な娘さんをお持ちだと、お父様もさぞ苦労することでしょう」
「ああ、そもそも血の繋がりはなかったんでしたか」と、母親は派手な爪をした手で笑いそうになる口元を覆う。
「三十路を過ぎてもまともな職に就かず、男性方とはとても親密な関係を築いていると。お母様の顔を拝見できないのが、非常に残念極まりないですわねえ」