青い青い空

「その占い師さんはなんて?」


 平気な振りをして、そう尋ねてみる。


「聞く前に教えてくれた。『捜し物はこの世界にあります』って」

「そっか」


 よかったねと、絞り出すように言葉にした。不謹慎な心の声が、漏れてしまわないように。


「『この世界にある』って言われたから、自分が違う世界から来たと思ったんだね」

「単純だと思う?」

「そんなことないよ。そんなことない。寧ろ感謝してる」

「感謝? どうして?」

「だって、黒瀬ちゃんが世界を越えてきてくれなかったら、もしかしたら私たち出会ってなかったかも知れないんだから」

「青崎ちゃん……」


 うるうると、今にもこぼれそうな涙をいっぱいに溜めてから、彼女はわざわざ立ち上がって抱き締めに来てくれた。


「黒瀬ちゃんは死んでないよ。だって、神様が助けてくれたんだから。九色の虹を見たわけでもないでしょう?」

「あおざぎぢゃん……」

「きっともうすぐ会えるよ。会って、あの時はありがとうございましたって、お礼が言えたらいいね」

「うん。……うんっ」


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