青い青い空
神の力を得た人間の、空を千切った数が五百を越えた時。
これ以上若い者たちには任せられないと、それまで呆れることしかせず、傍観者としての立場を崩そうとしなかった星彩の龍が、静かに腰を上げた。
『馬鹿だなあ。こんな機会、千年に一度あるかどうかなんだ。どうせならもっと楽しんでやりなよ』
そして黄龍は、彼女に近付いていった。古典の教師として。彼女に気のある素振りを見せながら、彼女の方からこの運命について語ってもらうために。
『君は本当にいい子だね。係でもないのにこうして、資料作りの手伝いをしてくれるなんて』
少女はクスリと笑った。褒めても何も出ませんよと。
『それでも構わないんだ。君がこうして気を許してくれているだけで、僕は十分優越を感じているからね』
少女はまた笑った。何ですかそれと。意味がわかりませんよと。
『あれ。本当にわからない? 僕の気持ち。それならわかるまでとことん付き合ってあげるけど』
少女はハイハイと適当にあしらった。耳を赤くしながら。