青い青い空
page.XX それは、神のみぞ知る話
カランコロンと、店のベルが鳴る。
扉から現れた人物に、店主の紅林かおんは頬を緩めた。
「久し振りね。ブレンドとホットサンドでいいかしら」
「そうですね。よろしくお願いします」
カウンター席に着いた青崎広夜は、水に一口口を付けたあと、おしぼりで手を拭きながら「そういえば」と切り出した。
「選定の件はどうなったのでしょう」
「……知りたい?」
「知らせていただいても、僕は彼らを刈る気は到底ありませんけどね」
「あらあら。新しく派遣した死神ちゃんも誑し込まれちゃったわけね」
届いたホットサンドとブレンドに口を付ける、青崎広夜の姿をした新しい死神の前で、紅林かおんの姿をした上級神は頬杖を突きながらにこりと笑った。