君に捧げるアイラブユー



「最近の汀の写真見る?」



その言葉を聞いた瞬間、頭より先に口が動いていた。



「見る」



――――あ。


言ったあとで気づく。即答した。秒だった。絶対食い気味だった。


別にそこまで興味ないけど?みたいな顔くらいしなよ私。でも時すでに遅し。北見は私の反応を見て、また鼻で笑った気がした。


くっ……絶対面白がってる。でもそんな悔しさも、次の瞬間には全部吹き飛ぶことになる。


北見のスマホに映ったのは、机に突っ伏して爆睡している東だった。




…………っ。あーーーーーー。かわいい。なにこれ。なにこの生き物。無理。かわいすぎる。



頬を押しつけるみたいに腕に顔を埋めて寝てる東。

ちょっとだけ乱れた髪。薄く開いた唇。

無防備すぎる寝顔。しかも制服姿。


教室の窓から差し込んだ光が東の髪にかかってて、ふわっと柔らかく見えるのもずるい。



天使?いやもう天使じゃん。

待って、尊いってこういうこと?胸がぎゅうってなる。かわいい。ほんとかわいい。好き。


< 74 / 355 >

この作品をシェア

pagetop