ライバルがユーレイなんて聞いてない!


「ちょっ、ちょっと待って……!」


 ち、ちがうんだ!
 これにはワケがあるんだよ!

 アレは俺じゃないのにーー!!


「「ドンマイ、晴真」」


 ユッキーとウッキーが肩ポンする。
 まったく何のなぐさめにもなってない。


「お、おまえ……っ!」

「待って、晴真。気持ちはわかるけど、授業始まるから」


 八雲の言う通り、他の生徒たちも集まってきて先生も来てしまった。

 雷斗はというと、ふわふわ浮きながら人体模型を見て「こいつ見たことある!」とか言って面白がってる。

 クソー! あいつ、他人事だと思いやがって!
 虹架ちゃんに嫌われたらどうしてくれるんだ!?

 虹架ちゃんたちは俺たちのいる机から対角線にある机にいて、なおかつ背中しか見えない。

 さっきのこと、どう思ったんだろ……。


「あーもー、マジで最悪だ……」


 雷斗が来てからロクなことがない。

 とにかくあのアホユーレイ、何がなんでも成仏させてやる。
 ぜってー記憶を思い出させてやるからな!

 でも雷斗の記憶を思い出させることには、少なくとも虹架ちゃんが関係してるわけで……。

 なんでよりにもよって虹架ちゃんなんだよ。


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