ライバルがユーレイなんて聞いてない!

5.ユーレイの実家



 体育祭が終わり、中間試験も終わり、もうすぐ夏休み。
 夏休み前最終日、ユッキーが言った。


「なぁなぁ! 夏休みに花火大会行かねえ!?」

「地元のやつ? いいねぇ。八雲はどう?」

「行きたい」

『いえーっ! 楽しそ〜〜!!』

「ヨッシャ! みんなで行くか!」

「ちょっと待てーー!!」


 俺は思わず強めのツッコミを入れる。


「何当たり前みてーになじんでんだよ!!」

「「「何が?」」」

「雷斗だよ! こいつを成仏させる話はどーなったんだぁ!?」


 体育祭や試験でそれどころじゃなくなってたけど、本題を忘れすぎだろ。

 いつの間にか雷斗もいつメンみたいになじんでるし!


『あはっ、忘れてた〜』

「忘れてんじゃねーよ、バカユーレイ!」

「ユーレイ?」


 ――はっ!! 虹架ちゃん!!

 大声でしゃべっていたからか、虹架ちゃんに聞こえてしまっていたらしい。


「小日向くんたち、夏休みに肝試しするの?」

「え、えーと、そう! そんなとこ! あはは〜……」


 つーか夏休みになったら虹架ちゃんと会えなくなるんだよな。

 夏休みは楽しみだけど、虹架ちゃんに会えなくなるのは嫌だな……。


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