ライバルがユーレイなんて聞いてない!
*
翌日、俺たちは八雲の家に遊びに行った。
八雲の母さんがスイカを切ってくれて、庭に向かって種飛ばし対決をした。
「今のところ一位はボクだね」
「くそ〜っ! 負けねー!」
『晴真、晴真! オレもやるから代わって!』
「うるせーな! お前スイカ食いたいだけだろ!」
『いいじゃんか、ケチ〜』
雷斗は体を乗っ取っている間は食べ物の味とかわかるらしい。
最近は食事中にも乗っ取ろうとしてくる。
別に食わなくても平気なくせに、食い意地の張ってるやつだ。
「なーんか、雷斗がいるの当たり前になっちゃったよなー」
ユッキーが言った。
「最初はびっくりしたけど、雷斗おもしれーし」
「なんだかんだ、晴真との息も合ってるよね」
「はあ!? どこが!?」
「漫才コンビでも組んだら?」
『おっ、いいねぇ! 生者とユーレイってコンビ名でやっちゃう!?』
「誰が組むか!」
誰も雷斗のこと見えないからほぼ俺一人でしゃべってることになるだろーが!
「お前は自分が記憶喪失だって忘れてねーよな?」
『記憶ないこと忘れてるってヤバくない?』
「お前がいつもヘラヘラしてるからだろ!?」
こいつ、できたらぶんなぐりてえ……!
「あ、そのことなんだけど」