ライバルがユーレイなんて聞いてない!


 うおおおお! 遠慮がちなメッセージがかわいい……!!

 ふるえる指先で「できたら今日、大丈夫ですか?」と打とうとして、八雲がたずねた。


「ねぇ、今さらだけど今日でいいの?」

「え? どういう意味だよ?」

「今日はユッキーとウッキーに使っちゃったけど、日を改めれば真白さんに術をかけることはできるよ」

「あ、そうか」


 なるほど、そうすれば虹架ちゃんも雷斗のことが視えるようになるのか。


『いや、今日でいいよ』


 雷斗が言った。


『黎に負担かけたくないし』

「負担?」

『術を使うと黎がつかれるんだろ?』


 えっ、そうだったのか?

 八雲はいつもポーカーフェイスで普段通りに見えたから、わからなかった。


「八雲、そうだったのか?」

「ごめん、ボクたちのために……!」

「ううん、大丈夫。俺、昔からユーレイが視えるのが当たり前で、じいちゃんにはあまりユーレイと関わるなって言われてたんだ。だから雷斗のことも前から知ってたけど、ずっと視えないフリしてた」


 そういえば、そんなこと言ってたな。


「でも、楽しかった。みんなでワイワイ話すの、すごく楽しかったんだ」


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