ライバルがユーレイなんて聞いてない!


 一人だけ冷静な八雲は、雷斗の目をまっすぐ見て言った。


『うん、また会える』

「絶対だぞ、雷斗!」

「また遊ぼうね!」

『黎、ユッキー、ウッキー、本当にありがとう』


 雷斗、本当に消えるのか……。

 いや、これは雷斗にとっていいことなんだ。
 やっと成仏できるんだから。


『オレが生きてたら、みんなと友達になりたかったなぁ……』

「バカか、何言ってんだよ。俺たちもう友達だろ!」


 雷斗はびっくりしたように俺を見る。


「ユーレイだとか関係あるか。お前はもう友達なんだよ!」

「そーだよ、友達だろ!」

「ユーレイの友達なんて、初めてだよ」

「うん、俺も」


 最初はなんだこいつ、って思った。

 お調子者だしチャラいしムカつくところもあるけど、取り憑かれたのが雷斗でよかったと思ってる。


「だから、また会おうな」

『みんな、ありがとう……みんなと会えてよかった。晴真に出会えて、よかった』


 最後に見た雷斗は笑っていたけど、その目には涙が浮かんでいた。

 その言葉を最後に、雷斗は天に昇っていった。
 もうどこにも雷斗の姿は見えない。


「またな、雷斗」


 ちょっとだけ、ほんのちょっとだけだけど、鼻の奥がツンとした。

 バイバイ、雷斗。
 俺もお前と出会えてよかったよ――。


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