先生、あなたに逢えて幸せでした

過ぎ行く日々



四人で勉強ってなんか新鮮!建築科の上位四人なだけあって集中力が違う。



もう外は薄暗がりになり時間は6時半だった。



『由佳物理苦手って言ってた割には出来てるぞ!?』

『まぁ一応は授業聞いてるからね。基本は出来ても応用は駄目だよ』


「てかさ、井上はわざと応用難しくしてる気がする。そう思わない?海斗。」


「あいつは根暗なんだよ!ゼッテー女居ない!!」


『私井上嫌い!あの目が嫌い。』



―――ガラガラッ



突然教室の前の扉が開き四人の視線が向く。



「「ビビッタ〜!!!先生じゃん!!」」

剛と海斗が声を揃えて言った。



「こんな時間まで何してんだ?」


「何って野暮な事言わないでよ、勉強ッスよ」

剛が言う。



「へ―。さすが建築科の上位四人だな」



「てか、先生なんで居るの?」

海斗が言う。



私と健太はなにも言わずただ開かれた扉を眺めてた。たぶん健太も複雑な気分だろう。





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