先生、あなたに逢えて幸せでした


買い物客の目線がビシビシ背中に突き刺さりながらスーパーを後にした…




車に乗るとドッと疲れたが出た。



『先生あそこまでする必要なかったんじゃない?余計目立ってた気がするよ?』



『なんか楽しくなってきて調子にのっちゃったな』




そう言いながら私の髪をクシャクシャにする。





『さぁ、早くアパート帰って由佳のご飯食べよう。』


先生…まだ由佳って呼んでくれてる。


スーパーの中だけじゃなかったの?


嬉しいけどいつ、要って苗字で呼ばれるかと思うと複雑だよ。




いろんな気持ちが混ざり合いながらスーパーの駐車場を出た。






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