鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜
「っは…………。」



私は、おきた。



でも……すっごく頭痛がして、とっても痛い。ふと、熱があるのかも。と思い、おでこに手を当ててみる。


「あっつ」



熱がある私でさえわかるような暑さが手に当たって、反射で、言葉を発してしまった。



まるで私を下の階のリビングに誘い込むように「く〜〜」と私のかぼそいお腹の音がなった。




なんかママにこの姿見られたくないな。



ということで、そろり、そろりと階段を下っていたら、



残り1段で、一階というところで、足をふみはずし、すでに一階に下ろしていた左足を右足で踏みつけ 、バランスを崩して、と、派手に転んでしまった。




私は頭、左足、1段の階段にぶつけた腰辺りの痛さに思わず顔をしかめる。



そして、光が差し込んでいたリビングから「どうしたの?!」とママが慌てて出てきた。



あ〜暗い階段を下るのは、流石に転ぶ原因だったな。と、現実逃避気味の言い訳をかんがえてると。




「大丈夫?」


すごく心配した声が上から降りてきた。



どうやら、私は学校から帰ってきて、リビングに降りてこないことをおかしく思ったママは、私の部屋に突撃すると、ベットで眠っていたらしい。

その時の熱はなんと39.5℃。


だから今の熱も高そうなのか。と妙に納得していると、ハルの言っていた言葉に興味が向いた。なんで私はまるで身体が拒絶するように言葉が聞こえなかったのか。



その時の私は、いくら考えても、わからなかった。それに今見た、夢の意味も……


と考えていると難しい顔をしていたからか。



「なんか食べたいものある?」



その優しい言葉に私は、

「アイス!」



と元気に答えた。
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