鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜
病院にいた時間、待ってた方が圧倒的に長かったな。
そう思いつつ、歩いて数分。
私はバス停に着いた。
結構直ぐにバスが来て、それに乗った。
バスに揺られる。
高校生がわちゃわちゃしてる。
話してる。
前では杖を着いているようなおばあさんがねてしまっている。
私はバスの中央ら辺に座った。
この時間、何故か人が少なくなる。
ただ、駅が近くになると同時に沢山の人が乗ってくる。
私は1人席に座っている。
でもひとりだとどうしても、あるについて考えてしまう。
そんなこと、今は考えてもどうしようもならないのに。
結局、なんの利益も生まれないのに。
やっぱり人間は考えてしまう。
1人の時ほど大事なことを。
「次は────」
バスの運転手の声すら聞こえない。
それは考えているから。
そう考えているから。
でもドアが開いた。
降りるバス停なのに。
ドアが閉まりそうになる。
「あっ!すいません。おります!」
周りの人からは舌打ちされる。
たしかに、そうだけど、舌打ちまでしなくても……と思う。
「すみませんすみません。」
そう言って、もうピヨピヨと言わなくなったカードをかざした。
もう1年も経っているのに、それがついいまさっきのように感じる。
人間は成長していく。何もしていなくっても。生きていれば。
ハルだって成長したんだ。
私は成長した。それを胸貼ればいいんだ。多分。