鏡のはざま〜向こうの世界の君と〜

病院にいた時間、待ってた方が圧倒的に長かったな。

そう思いつつ、歩いて数分。


私はバス停に着いた。



結構直ぐにバスが来て、それに乗った。


バスに揺られる。

高校生がわちゃわちゃしてる。

話してる。

前では杖を着いているようなおばあさんがねてしまっている。


私はバスの中央ら辺に座った。


この時間、何故か人が少なくなる。


ただ、駅が近くになると同時に沢山の人が乗ってくる。


私は1人席に座っている。

でもひとりだとどうしても、あるについて考えてしまう。


そんなこと、今は考えてもどうしようもならないのに。

結局、なんの利益も生まれないのに。


やっぱり人間は考えてしまう。

1人の時ほど大事なことを。



「次は────」

バスの運転手の声すら聞こえない。

それは考えているから。

そう考えているから。

でもドアが開いた。

降りるバス停なのに。

ドアが閉まりそうになる。


「あっ!すいません。おります!」


周りの人からは舌打ちされる。


たしかに、そうだけど、舌打ちまでしなくても……と思う。


「すみませんすみません。」


そう言って、もうピヨピヨと言わなくなったカードをかざした。


もう1年も経っているのに、それがついいまさっきのように感じる。


人間は成長していく。何もしていなくっても。生きていれば。

ハルだって成長したんだ。


私は成長した。それを胸貼ればいいんだ。多分。


< 148 / 170 >

この作品をシェア

pagetop