契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
「幾らなんでも父が鈍感すぎて流石に切れてしまっただけです。激しい私は嫌いですか?」
「好きに決まっているよ」
 緋色さんが私に突然キスをしようとしてくる。

 私は自然と目を瞑りそれを受け止めた。

「ひなたに早く会いたいですね」
「待ってくれ! キスの感想がそれなのか?」
「キスって感想を言うものなんですか?」
 質問に質問で返した私に緋色さんが笑う。

「あれ? 緋色さん電話鳴ってますよ。出てください」

 緋色さんが少し面倒そうに電話に出た。
(何語だろう。聞いたことない言葉を話してる⋯⋯)

「すまない、日陰。急ぎの仕事が入った。先、帰っててくれないか? 夕飯までには帰る」

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