契約婚だから溺愛は不要です〜余命一年で捨てられた私はホテル王に求婚される〜
「失礼ですが、医師の谷村幸也さんでいらっしゃいますか? 白川緋色と申します。妻が紹介状を受け取ったのでご連絡を差し上げたのですが⋯⋯」
「うわわっ!」

 電話口にいたであろう、谷村医師は慌てて電話を切った。
(怪し過ぎだろ!)

「日陰、この紹介状の医師に関しては俺が調べる」
「私、このまま生きられるんでしょうか。ひなたと緋色さんと⋯⋯」
 彼女の瞳が潤み出して、俺は怒りを感じた。

 確証が出るまでは彼女には言えないが、おそらく彼女が難病であることも余命1年なことも出鱈目だ。
 しかし、彼女は1年しか生きられないと言われた事で悩み苦しんでいる。

「日陰、大丈夫だよ」
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