Jully〜あなたと夢を〜

健児の夢を応援してるつもりだったけど、実際契約の話を聞いて、素直に喜べなかった…。


将来の不安もあるし、何より健児が私の知らない遠くの世界に行っちゃいそうで怖かった…。


その話を聞いて、素直に喜ばない私を見て、反対する私の言葉を聞いて、健児は怒った…。




ブルルルル…カチャ


何コール後だろう、私は健児からの電話に出た。



「……もしもし。」


久々で何て言って出たらいいかも分からず、よそよそしい感じで電話に出た。



「……朱美か?」


健児もどこかよそよそしい…。


「寒いけど、元気か?」


「…うん。健児も風邪引いてない?」




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