Jully〜あなたと夢を〜

お母さんの暖かさに触れまた涙が流れる…。


「お母さん…朱美さんが困ってるだろ…。」


私を家まで送ってくれるお父さんが玄関に来て、お母さんの肩にそっと手をかける。


「朱美さん行こうか?」


「…はい」


お父さんに促され、車に乗り込む。
お母さんは車が見えなくなるまで手を振ってくれていた。
その姿を私も見えなくなるまで手を振りかえした。


「朱美さん…ちょっと時間ある?ちょっとお茶でも飲もうか。」


家まで近づいた時、お父さんが時計を見ながらそう言った。


「はい大丈夫です。」


何だろう?そう思いながら、車は近くの喫茶店に入った。


席に着きコーヒーを2つ頼む。
程なくしてコーヒーが運ばれてきた。
クリームを入れよく混ぜる。



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